地域によっては、「防災頭巾?なにそれ??」なところもあるようですね。
私は神奈川県の出身ですが、当時の小学校では義務化されていて、各自が椅子の背もたれにかけて、クッションのようにしていました。
3・11以降全国的に防災意識が高まってきていますが、防災頭巾って安全なの?意味なさそう・・・と感じる方も多いよう。
実際のところ、安全性はどうなのか、ヘルメットとの違いは何なのか、見てみましょう。
防災頭巾とヘルメット どちらが安全?
結論から言えば、断然ヘルメットです。
私は趣味で登山をしていますが、にぎりこぶし程度の大きさの落石であっても、頭に直撃すれば命はありません。
私自身、冬の登山でこぶしサイズの落氷が右手を直撃し、親指を骨折したこともあります。
工事現場などに縁がない方にはイメージしずらいかもしれませんが、500グラムの石を3メートルの高さから落とすと、加速度が加わり局所的に数トンの衝撃になります。
ビー玉サイズの石でも、落下してきたものが頭部を直撃すれば、大流血の惨事になるのです。
防災頭巾は中綿で衝撃を吸収しますが、数センチ程度の中綿では落下物の衝撃を十分に緩和できません。
もちろん何もないよりはりかなりマシですから、ないよりは持っていたほうが良いのは確かですが・・・防災頭巾の安全性は実際のところその程度のものです。
防災頭巾とヘルメット それぞれの利点と欠点は
防災頭巾は、落下物から頭を守るという点では十分ではありませんが、利点もあります。
まず、クッションがわりに使えるので身近に携帯しやすい(=いざというときすぐ使える)です。
また、首や肩などヘルメットより幅広い範囲を覆うので、火事の火の粉や軽微な爆風の遮断もできます。
ミッキーなどのかわいい柄のものなら、小さいお子さんへの受けも良いです。
逆にヘルメットは、頭部の保護という点では心強いですが、かさばって携帯性が悪いところが大きな欠点です。
学校で机の横にぶら下げておく・・・のはちょっと無理がありますね。
防災頭巾より折りたたみヘルメット
そこで、最近普及し始めてるのが折り畳みヘルメットです。
ヘルメットが折りたためるというのが驚きですが、実際に学校の机の横に下げておけるサイズです。
5000円弱と、防災頭巾に比べるとやや高額ですが、子供の安全を考えたら、やはり高くないのでは?
1回だけのことですし、毎月の携帯代を少し節約してみる価値は十分にあると思います。
大地震ともなれば建物の中では電球、外に出ても割れたガラス・瓦などが降ってきます。
防災頭巾並に携帯性がよく、ヘルメット並に安全性が高い。
これをどう見るか、ですね。
まとめ
安全というのは結局、個人個人の意識の持ち方が決定的に大切です。
安全不感症の人もたくさんいますが、自分の身は自分でしか守れませんし、子供の身は親が守るしかありませんよ。