あなたのお子さんは、英検3級に合格していますか?
高校や短大入試などで、優遇措置があったりする3級合格。
ことろがこの英検3級、レベルは「中学卒業程度」とされていますが、一次試験の合格率は約60%前後とかなり低めです。
中学校で「英語が得意」という意識があった子、高校で「英語は得意科目」と自他ともに認めている子でも、意外と英検3級に落ちる人が多いのが現状。
英検3級に落ちる人はどんな弱点があり、どう学習したらいいか、見てみましょう。
英検3級 落ちる人
英検3級合格の目安は、「中学卒業程度」。
つまり不合格だった人は、英語の基礎となる中学英語の力が足りていないと言えます。
「中学生のとき英語が得意だったけど、合格できない。」
こういう子も多いですが、「(中学の)英語の教科書を読んで意味がわかる」では完全に不十分。
学校のテストは「授業で教わったことをきちんと覚えているか」が問われますが、
英検3級では「自分で使えるレベルまで習熟しているか」が問われているのです。
学校のテストも英検3級も、英文そのものの難易度は、実は同じ程度ではあるのですが、
●初めて読む文章の意味が取れる
●初めて聞く英語の発話を聞き取れる
●知識を総動員しながら英語で答えられる
この点が学校のテストと違うところで、中学校で英語に得意意識があった高校生が、英検3級に落ちる理由でもあります。
英検3級 1次試験に落ちる人
英検3級の1次試験に落ちる人は、英語の基礎力が足りていません。
一番効果的な勉強法は、中学校の英語教科書の徹底的な音読と、シャドーイングです。
中学英語の教科書は実は素晴らしくよくできていて、基礎が満遍なく網羅されています。
徹底的な音読とは、つっかえることなく、ネイティブ並のスピードで読み上げられるまで練習するということ。
教科書準拠CDを何度も聞きながら、CDと同時に読み上げる練習を繰り返しさせましょう。
できれば、シャドーイングまで進みたいところです(やりかたは「シャドーイング」でググってください)。
遠回りに見えますが、実はこれが一番近道。
十分な音読練習をしてから、薄めの英検3級対策問題集を繰り返し解けば、1次試験の合格にはお釣りが来るくらいです。
英検3級 2次試験に落ちる人
英検3級の一次試験合格率は約60%で、二次試験の合格率は90%以上です。
2次試験では、あまり落ちる人はいません。
2次試験は面接による口頭試験ですが、これに不合格ということは、2つの理由が考えられます。
1.発話力そのものが足りない
2.態度点が悪い
1については、徹底的な音読とシャドーイングで、お釣りが来るぐらい克服できます。
問題は2。
英語がすぐに頭に浮かんでこず、口ごもってしまうことが2次試験での一番のマイナス要因です。
多少ちぐはぐな答えを言ってしまっても、積極性があれば不合格になることはあまりありません。
面接官の質問が聞き取れなければ、「Pardon?」と聞き返したり、それでもわからなければ、英語で「すみません、分かりません。●●とは何のことですか?」と丁寧に言う。
英語圏は、沈黙は悪とされる文化圏です。
そしてその試験(英検)でも、単に会話の力だけでなく、コミュニケーションを成立させようとする積極性が問われるようになっています。
まとめ
これからの時代、英語の必要性が上がることはあっても、下がることは考えられません。
より高度な英語の基礎となる、英検3級。
しっかり基礎力をつけて、合格に導いてあげてください。