インフルエンザの治りかけ期に、アルコールは大丈夫なのでしょうか。
熱も下がってキツイ症状もおさまったころに、接待の予定が…。
お酒の席ですから当然ながら飲まないわけにはいきませんが、どのくらいを目安にすればいいのか?
ビールのような度数の低いアルコールなら問題ないのか…。
私の”大”失敗談も交えてご紹介します。
インフルエンザの治りかけ アルコールはOK?
インフルエンザは『熱が下がってから3日後』が出勤可能の目安。
ではその頃のアルコールは、体にどう影響するのでしょうか。
私は大学山岳部出身の典型的体育会系、そして職場も体育会系。多少体調が悪い時でも、「アルコール消毒」で飲酒することが、半ば冗談・半ば本気でまかり通るところでした
まあ、我が職場にかぎらず体育会系では一般的(?)な「アルコール消毒飲酒」ですが、真面目に調べてみると、アルコールによる殺菌効果は、飲用の酒程度の度数では意味がなく、喉の表面を殺菌することもできません。
逆にアルコール類をたくさん飲んむことは身体の水分を奪い、細胞が乾燥することにより、インフルエンザのウイルスを増殖しやすくしてしまいます。
インフルエンザのぶり返し、いったん解熱した後に再び発熱することを二峰性発熱というらしいですが、頻度は少ないものの、大人でもないわけではありません。
治りかけの頃のアルコールは、この二峰性発熱を誘発しやすくなるので、やはりインフルエンザが完全に治るまでは、お酒は控えるべきでしょう。
インフルエンザの治りかけ ビールなら大丈夫?
インフルエンザの治りかけに酒は良くないとわかった。
なら、ビールとか発泡酒とかのアルコール度数の低いものなら大丈夫、なのでしょうか…。
結論から言えば、ほんとうに寝酒程度の少しの量なら大丈夫でしょう。
昔から病気の時は卵酒…が定番ですが、ごくごく少量の飲酒であれば体を温め、リラックスさせてくれる効果があります。
ただやはり、冷たいものを飲むより、暖かいお酒がオススメ。
卵酒や甘酒は定番ですが、ヴァン・ショー(ホットワイン)やホットブランデーもなかなか行けますし、ビールを温めて砂糖を入れる…これも体調が悪い時は案外オツです。飲むことで体もあたたまりますし、疲労回復と、何よりお酒を飲んでいるという気分が満喫できます。
しかし繰り返しますが、飲み過ぎは厳禁です。あくまでも、寝酒程度の微量にしておいてください。
インフルエンザの治りかけ お酒の”大”失敗談
さて最後に私の、インフルエンザと酒に関する”大’失敗談を。
20代後半のある冬、インフルエンザにかかりました。
当然ながら会社は休みましたが、治りかけの時期が、前から予定されていた接待と重なっていました。
熱も下がり症状も落ち着いていたので、まあお付き合い程度に…と愚かにも考えてしまったのが運の尽き。
元々私は、それほど酒好きというわけではないのですが、興が乗るとグイグイ行ってしまうタイプ。「まだインフルが治りかけなので…」と最初は控えていましたが、「若いってのはいいねぇ」などとおだてられているうちに調子に乗りすぎてしまい、だいぶ酒を過ごしてしまいました。
終盤から体調の悪化を感じ、これまマズイかも…と事情を話し一足先に帰らせてもらいましたが、タクシーで何とかアパートに帰り着いてからが地獄…。
発熱に嘔吐、強烈な頭痛で、トイレまで這って行くのがやっとの状態。喉はカラカラに乾いているのに、僅かな水でも口に入れると吐き出してしまい、便器の横でくたばること数時間。
とうとう自分で救急車を呼ぶはめになり、もちろん医者には「死にたいのか!バカも程々にしろ!!」とこっぴどく叱られ、そのまま入院と相成りました。
結果として仕事に穴を開け、取引先にも迷惑をかけ…若いころの大失敗談です。
まとめ
インフルエンザの治りかけ時期は、アルコールは寝酒程度のほどほどに控える。
飲むにしても、卵酒などのホット系のお酒にする。
世の酒好きの皆さんも、「熱が下がった、さあ治った」と軽く考えず、完全に体調が元通りになってから飲むようにしましょう!